本研究は主にレジスタンストレーニングが腸内環境に与える影響を検討した。健常女性14名を対象に8週間のレジスタンストレーニングと8週間の脱トレーニングが運動能力及び腸内環境に与える影響を検討した。8週間のレジスタンストレーニングにより筋量及び筋力は有意な増大を示し、その後の脱トレーニングでこれら有意差は消失した。筋量は腸内細菌ではCoprobacillusなど便中代謝産物ではアンセリン、アスパラギンと関連した変動を示した。さらに、トレーニング後にはアミノ酸代謝産物に有意な変動が認められた。レジスタンストレーニングによる身体機能の変化には、腸内環境の変容も関連することが示唆された。
|