研究課題
基盤研究(C)
現段階でも、思春期の子どもの全身および部位別の脂肪量や骨格筋量のデータはほとんど蓄積されていない。本研究は、脂肪・骨格筋定量のゴールデンスタンダードであるDXA法(二重エネルギーX線吸収法)とMRI法(磁気共鳴映像法)を利用し、思春期の子ども18名の測定データを取得・分析した。思春期前の子どもを対象に開発した脂肪量と骨格筋量の推定式が、思春期の子どもへ適用可能かどうか検討した結果、皮下脂肪厚法と超音波Bモード法で有意差が認められるケースを確認した。
身体組成学
・思春期にある子どもの身体をターゲットとした研究をスタートするにあたり、脂肪や骨格筋の量や分布に関する情報は極めて貴重な基礎データとなる。・脂肪や骨格筋の定量法として最も精度が高いDXA法とMRI法を基準として、子どもにも安全に使用できる簡易推定法を検討・開発している。皮下脂肪厚計や超音波装置を用いた推定式は、研究での使用のみならず、教育・医療現場においても利用を想定している。