従来ELISAの100-1,000倍高感度のGAD抗体やインスリン自己抗体およびIA-2抗体検出法を開発し、これらを組み合わせた2種抗体(GAD抗体およびIA-2抗体)の高感度マルチ抗体検出法を開発した。1型糖尿病患者血清では、実測値/予想値比が48~162%、的中率は28/28(100%)であった。その結果、1回の同時検出法による陽性抗体検出率が向上し、高感度マルチ抗体検出法の有用性が示唆された。また、高感度検出法の自動化装置も上市化でき、現在、これに搭載するキットの開発を行なっている。一方、コホート研究における抗体陽性者と食生活パターン解析では、特筆すべき結果は見当たらなかった。
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