マウスでたんぱく質、炭水化物、脂質により生じる食事誘発性熱産生を解析する系を構築した。マウス系統によりたんぱく質、炭水化物、脂質により生じる食事誘発性熱産生が異なった。この差には褐色脂肪組織のミトコンドリア脱共役蛋白質UCP1の活性の差が関与していると考えられた。PPARαノックアウトマウスにも食事誘発性熱産生が観察され、ミトコンドリア活性、UCP1タンパク質量は野生型マウスと同程度であった。次に、Fenofibrateをマウスに投与した結果、野生型マウスでは食事誘発性熱産生が摂取したエネルギーの10%から20%へと2倍に増加したが、PPARαノックアウトマウスでは増加はみられなかった。
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