本研究は,幼児を対象とした体力・運動能力の測定と評価の実施の普及を促すために保育現場を支援し,その過程を記録するとともに,今後の保育現場における測定と評価の普及促進サイクルを構築するために必要な課題を明らかにすることを目的とした. 主な知見として,研究機関による募集の他に保育現場間における情報交換や情報の共有が支援参加園増加に有効である.特に測定用具・器具の貸し出し支援と評価作業補助の支援は,普及促進に不可欠な支援内容である.研究機関と保育現場との連携により,1年間で比較的多くの測定資料を収集することができ,測定実施の普及促進に必要で以降に利用可能な評価資料を提供できる可能性が示された.
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