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2019 年度 実績報告書

ビジネス・エシックスと異文化間コンフリクトの諸問題

研究課題

研究課題/領域番号 16K02131
研究機関神田外語大学

研究代表者

松井 佳子  神田外語大学, 外国語学部, 教授 (60255180)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード異文化間コンフリクト / ケア倫理 / 承認 / 文化の多様性 / ビジネス・エシックス
研究実績の概要

最終年度は、これまでの研究成果を踏まえ、11月16日(土)に神田外語大学にて "Intercultural Conflict Resolution and Business Ethics: Recognition, Respect, and Care"というテーマで国際研究ワークショップを開き、ヘルシンキ大学のコスキネン先生に”Recognition, Respect, and Care"という題目の基調講演をしていただき、<承認>概念に非対称的な関係に依拠する<ケア>を受け入れる可能性があることなどの指摘を受け、参加者全員でビジネス・エシックスにおけるコンフリクトの諸問題について掘り下げた討議を行った。研究代表者は、異文化間コンフリクト、特にコミュニケーション場面におけるケア倫理の重要性について報告を行い、他の発表者たちは、異文化コミュニケーションにおける接触場面について、異文化間コンフリクトの対処方法としてのELF(English as a Lingua franca)の使用について、ビジネス・エッシクスが問題となる企業現場の具体例な事例研究を扱い、各々の発表について相互関連する活発な議論を進めることができた。今回は特にコスキネン先生がディスカッションのファシリテーターとして、本研究の理路を明確に共有する役割を果たしていただけたことを特記しておきたい。又別のフランクフルト学派の研究者から貴重な知見を拝聴する機会も持てた。ビジネス活動において、文化が果たす役割は決定的であり、異文化間コンフリクトを全面的に解消することは困難極まりないが、グローバル化がますます進展する中で、多様な文化の交流は不可避であり人間の基礎的活動のひとつと言えるであろうが、異文化間コンフリクトへのソフトな対応は倫理的要請に真摯に応答するものであることを確認できたことは意義ある収穫であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Dignity and vulnerability: Care Ethics at the Intersection2020

    • 著者名/発表者名
      ギブソン松井佳子
    • 学会等名
      ドイツ応用倫理学研究

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公開日: 2021-01-27  

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