研究課題/領域番号 |
16K02190
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研究機関 | 龍谷大学 |
研究代表者 |
岩田 真美 龍谷大学, 文学部, 准教授 (90610642)
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研究分担者 |
桐原 健真 金城学院大学, 文学部, 教授 (70396414)
星野 靖二 國學院大學, 研究開発推進機構, 准教授 (50453551)
KLAUTAU Orion 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (10634967)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 宗教と教化 / 近世仏教 / 近代仏教 / 幕末維新 / 廃仏毀釈 / 神仏分離 / 排耶論 / 護法護国 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、宗教的なビリーフとそのプラクティスが同じ事柄の両面として現れる「教化」なる実践を通して、19世紀の日本における仏教の存在形態を問い直し、近世および近代の仏教研究双方の成果を架橋するような総合的な語りを提示することにある。 この目的を達成すべく、本プロジェクトでは、今年度に、岩田真美・桐原健真編『カミとホトケの幕末維新―交差する宗教世界―』(龍谷叢書46、法藏館、2018年)を刊行した。同書は、これまでの幕末維新期の叙述にて、廃仏毀釈の過激さの影に隠れがちであった宗教世界の実相を描き出すことを試みたものである。執筆者(五十音順)は、青野誠/岩田真美/上野大輔/大澤広嗣/大谷栄一/碧海寿広/落合建仁/桐原健真/オリオン・クラウタウ/ジャクリーン・ストーン/芹口真結子/髙橋秀慧/谷川穣/林淳/引野亨輔/舩田淳一/ジョン・ブリーン/朴澤直秀/星野靖二/松金直美/三浦隆司である。 上掲書の成果を広く社会に還元するため、執筆者が講師となり、計4回にわたり、刊行記念イベント「維新は教科書通りに語れない!」を丸善京都本店(京都市中京区)にて開催した。登壇者は、第1回「「幕末維新」とは何か?」、桐原健真/大谷栄一、2018年11月10日)/第2回「黒衣の維新志士たち」(桐原健真、11月17日)/第3回「伊勢神宮の明治維新」、ジョン・ブリーン/林淳、12月1日)、第4回「本屋と仏像の明治維新」(引野亨輔/碧海寿広、12月22日)である。また、初学者及び他分野研究者、読書界に向けて、幕末維新期の宗教世界を知り、そして近代仏教を理解する手掛かりとなる入門書や研究書を紹介すべく、小冊子『近代仏教への招待』(非売品、法藏館、2018年)を作成した。仏教/神道/キリスト教/歴史叙述の4テーマに関する文献について、岩田真美/桐原健真/星野靖二/オリオン・クラウタウが選書を行い紹介した。
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