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2017 年度 実施状況報告書

東アジアから考える日本ナショナリズム論-戦争の記憶・表象の比較思想史研究として

研究課題

研究課題/領域番号 16K02210
研究機関愛知県立大学

研究代表者

樋口 浩造  愛知県立大学, 日本文化学部, 教授 (30243140)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード中国人強制連行 / 戦争の記憶 / 慰安婦
研究実績の概要

2017年度は、大府飛行場中国人強制連行被害者二名を中国に訪ね、聞き取りを行った。同時に遺族二名にも聞き取りを行った。幸存者の聞き取りは、年齢的に限界に達しており、最後の聞き取りとなる可能性が高いものであった。これは今年度活字化して残していきたい。また、地元大府での強制連行被害者に関する補償を求めていく活動も地道に継続して行く。
また、中国の戦争紀念館や靖国神社に関わる暴力に関する論文をまとめた。これは2018年度に刊行される予定である。
また、中国南京の、国家公祭に参加した。中国の公的な南京に関する記憶のあり方と接することができたし、それに日本から参加する人々との意見交換を行うこともできた。
日本での活動だけでなく、中国四川省、四川理工科技大学で「靖国神社問題と今後の日中関係」と題して講演をおこない、当地の学生と意見交換も行った。
東アジアの戦争の記憶の交錯する有り様を、フィールドワークを踏まえながら、思想史的に考察を加えることを今後も継続していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

個人研究でしかも日本在住の身でこの研究を行うには、時間も予算もさらに必要であり、十全な研究を行うのは、なかなか難しい。一人でできる範囲のことは、行なってきたと思うが、研究の全体の構想からすると、カバーすべき範囲が広く、やや不十分である。

今後の研究の推進方策

フィールドワークと文献との両者を踏まえながら、戦争の記憶・表象に関する研究を今後も継続していく。主なテーマは、中国人強制連行と、元「日本軍慰安婦」とになる。
また、日本国内の戦争遺跡の調査も継続して行う。

次年度使用額が生じた理由

年度末での使用などで、翌年払いの事務処理が生じたため。

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公開日: 2018-12-17  

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