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2023 年度 研究成果報告書

新潟市新津美術館所蔵・坂口安吾旧蔵書の調査に基づいた創作原理に関する総合的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K02432
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 日本文学
研究機関木更津工業高等専門学校

研究代表者

加藤 達彦  木更津工業高等専門学校, 人文学系, 教授 (70321403)

研究分担者 山崎 義光  山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (10311044)
研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2024-03-31
キーワード日本近代文学 / 坂口安吾 / 旧蔵書 / 間テクスト性 / 創作原理 / デジタル・アーカイブ
研究成果の概要

本研究では新潟市新津美術館に保管されている坂口安吾の旧蔵書を再調査し、旧蔵書に残された文献・資料が安吾の思想や作品にいかなる影響を与えたかを追究した。
調査の結果、草稿やメモ等の新たな発見はなかったが、1996年の調査に基づいた『坂口安吾蔵書目録』からの異同や誤り等を確認することができた。また、坂口安吾の読書方法や傍線の付け方、メモの特徴も把握でき、その成果を中間報告として公表した。
さらに文献調査を踏まえながら、安吾が生きた時代状況や作品背景を相対的に捉え直し、研究代表・分担者それぞれの関心に即して諸テクストを分析し、研究発表を行った。

自由記述の分野

日本近代文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

坂口安吾の旧蔵書については、1996年の調査以来、その全貌を再点検する機会はほとんどなかった。そうした経緯において、今回、旧蔵書の全体をあらためて見直し、『坂口安吾蔵書目録』の異同や誤り等を確認できた学術的意義は大きい。さらに『坂口安吾蔵書目録』のデジタルデータの更新版や引用文献との紐付け作業が完成すれば、文献・資料に基づく実証的な研究やインターテクスチュアルな安吾の創作原理を具体的作品に即して追跡していくことがより容易な形で可能となる。
また旧蔵書の調査結果をデジタル・アーカイブの形で公開できれば、坂口安吾や地域の文化財に関心をもつ一般市民に向けた情報提供ともなり、社会的意義も大きい。

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公開日: 2025-01-30  

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