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2018 年度 実施状況報告書

中央ヨーロッパ・ドイツ系中等学校の比較研究-国家・地域を越えたシステムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 16K03000
研究機関大阪大学

研究代表者

進藤 修一  大阪大学, 言語文化研究科(言語社会専攻、日本語・日本文化専攻), 教授 (80294172)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードギムナジウム / 中等教育 / 中央ヨーロッパ / 教育社会史 / 多文化 / 文化交流
研究実績の概要

2017ー18年度の史料調査や研究により、本研究が当初想定していた研究の枠組を見直す必要が生じた。具体的には中央ヨーロッパのドイツ語系学校すべてに共通するシステムと並行して、各地の文化・政治事情がさまざまなかたちで学校システムに影響を与えている点が、当初の見通しよりもかなり重要な役割を担っていることが判明し、これらの特徴を再評価することが必要であるとの結論に至った。そこで2018年度はまず理論面での再検討が生じ、教育社会史的手法を見直すことに取り組むこととし、教育に関する現代史的視点も取り入れつつ、中央ヨーロッパの中等学校システムに関する理論を再構築することに着手した。その研究の中間まとめを、文理融合型のテーマを扱う研究会で報告をすることにより、これまでにないあらたな視点や着想をえることができた。年度後半はその場で得られた知見をもとにさらに研究をすすめ、中央ヨーロッパのドイツ語と他言語の接触地域に存在する中等学校のより詳細な調査・研究に着手した。具体的には、①ポーランド・ロシア文化圏(都市:ブローディ、チェルノヴィッツ)、②イタリア語圏(都市:トリエステ)、③チェコ語圏(都市:プラハ、ツナイム)、④ズデーテン地域(カールスバード、エーガー)等の学校記録や都市史を調査、精査するとともに、各都市の多文化状況を併せて検討した。これらの作業により、最終年度にむけて研究成果を公表できる体制が整った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これまでの史料調査・研究等に基づき、研究の方向性を再検討する必要が生じた。その結果、中央ヨーロッパの中等学校には地域の特性が色濃く反映されている側面と、すべての学校に共通したシステムがある点に着目、これまでの研究成果を再整理し、資料の再調査を実施しつつ、研究のフレームワークを再構築する作業に従事した。

今後の研究の推進方策

過去3年間の研究により、理論的枠組みの整理、および資料調査が終了した。2019年度はこの成果を具体的に発表する段階となる。啓蒙書への寄稿はすでに決定しており、それ以外に国内外への雑誌への論文の投稿、研究書の翻訳などを予定している。

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公開日: 2019-12-27  

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