研究課題
基盤研究(C)
中央ヨーロッパを網羅するドイツ語系中等学校(ギムナジウム)のネットワークの仕組みを調査し、学校における教育内容の質保証にもつながる「学校年報」の制度と機能を明らかにできた。特にドイツ語が使用言語のメインではない言語境界地域における学校群については、新型コロナ感染拡大前の調査である程度の資料を収集できたが、その後補足資料の入手に困難が生じているため、評価についてはこれから継続して実施する予定である。
ドイツ教育社会史
現在のEU統合や教育のボローニャ体制につながる、国境を越えた学校のネットワークが中央ヨーロッパに存在し、その仕組みを明らかにすることができた。また、19世紀後半以後の社会の「資格社会化」に伴う教育の質保証が、どのような形で確保されていたのかが明確になった。