• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 研究成果報告書

石刻史料を用いた唐朝の羈縻支配に関する基礎的研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16K03100
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 アジア史・アフリカ史
研究機関関西大学

研究代表者

森部 豊  関西大学, 文学部, 教授 (00411489)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード羈縻支配 / 契丹 / 高句麗 / 靺鞨 / 唐朝 / 府兵制
研究成果の概要

唐朝の異民族を支配する方法は、間接統治であったと、一般には言われる。それは、異民族のリーダーに唐の官職をあたえ、彼を通じて、彼の集団を支配するものであった。その集団は、唐朝に服属しているけれど、自治がおこなわれていたというのが、今までのイメージであった。現在の中国遼寧省の朝陽市は、唐代の営州があったところであり、そしてその付近には異民族集団が多く住んでいた。これを羈縻州という。近年、この羈縻州に関する墓誌が13点発見された。これを利用してこの地域の羈縻政策を見直すと、従来のイメージとは異なった姿が浮かび上がったのだ。

自由記述の分野

東ユーラシア史

研究成果の学術的意義や社会的意義

この研究によって、唐朝の異民族支配の、一元的イメージ、すなわち異民族集団の首長に官職をあたえ、その集団を間接統治し、そこでは自治が行われていた、という今までのイメージは、必ずしも唐代のすべての羈縻州に当てはまるものではないという見通しが立った。このことは、唐朝という時代に対して、現代人が持っているイメージは、実は、後世の人によってつくられたイメージを投影している場合があり、より根本的に見直す必要がることを示唆するものである。

URL: 

公開日: 2021-02-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi