研究課題/領域番号 |
16K03201
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
小田 宏信 成蹊大学, 経済学部, 教授 (30280001)
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研究分担者 |
鹿嶋 洋 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (50283510)
山本 匡毅 相模女子大学, 人間社会学部, 准教授 (30455555)
藤田 和史 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (90613216)
遠藤 貴美子 敬愛大学, 経済学部, 講師 (30781108)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | スモールビジネス / 地域経済 / サテライトオフィス / 集落再生 / 徳島県 / 田園回帰 / テレワーク / コミュニティ経済 |
研究実績の概要 |
本研究プロジェクトでは,スモールビジネスの起業家精神が成り立つ地域条件およびそれが地域経済社会の持続的成長に果たす役割について実地研究を通じて究明することを課題としている。 最終年度にあたる2018年度においては、徳島県が進めてきたサテライトオフィス(SO)・プロジェクトの実態解明に照準を絞って研究を実施した。同プロジェクトに基づく県内へのSO進出数は,研究初年度に42社であったが,2018年度末では64社にまで拡大している。当該年度には,研究をまとめに導くべく次の5つの柱で実態調査を進めた。(1)前年度まで進めた美波町の調査の延長上に循環型SO企業へのインタビュー調査,(2)政策当局者たる県関係者へのインタビュー,(3)神山町に関わる補足調査,(4)にし阿波地域(県西地域)におけるSO事業の概況調査,(5)県内の大学が設置するSOの役割に関わる調査,である。全体として,同県におけるSOプロジェクトの政策形成とその展開のプロセス,また,その地域性が明らかになってきた。また,SOの地域的集積が,地域内外での企業間の相互作用や地域内投資を高めている兆候が確認できた。 研究成果は,日本学術会議公開シンポジウム「国土のグランドデザイン 2050 の意義と課題」(2018年8月27日,於・日本学術会議講堂)にて,「サテライトオフィス誘致を通じた地域活性化」という題目で社会に向けて紹介するとともに,日本地理学会2019年春季学術大会シンポジウム「人口の「田園回帰」と雇用・起業の地域的条件」(2019年3月21日,於・専修大学生田キャンパス)を企画実施することで,学会内における批評を得た。今後,研究成果を順次公刊していく予定である。
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