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2019 年度 実績報告書

戦後日本の社会民主主義とアメリカのフィランソロピー:1960年代の政治経済史

研究課題

研究課題/領域番号 16K03504
研究機関神戸大学

研究代表者

辛島 理人  神戸大学, 国際文化学研究科, 准教授 (20633704)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード戦後日本 / アメリカ
研究実績の概要

今年度は日本と東南アジアの関係について考察を行い、研究成果を出した。「東南アジア」という地理概念について、政治経済関係にくわえ、歌舞伎や現代美術などをとりあげ、ハイアートからポピュラーカルチャーをふくむ日本の文化外交を事例に分析した。また、文化外交と経済進出の関係についても注意を払い、その二つの相互関係について、戦後を中心に議論した。
また、「開発主義」という視点から日本とアジアの関係についても検証した。外交政策から派生する民間あるいは半政府組織の変遷に注目し、言説が政策となって経済を動かす過程について歴史的な考察を行った。これらはどちらも共同研究の場で練り上げられ、参加者の議論を経て刊行された。一つの成果は、教材として用いられるなど高等教育の教育現場で活かされている。
ほかに、大阪万博などのメガイベントを事例として日米関係についても考察を行った。1970年に開催された巨大国際イベントを歴史的文脈におく作業を行った。ここでは、戦間期のテクノクラシーと文化国際主義という世界的潮流、1960年代の近代化論を背景としたアメリカの日本への文化攻勢と「社会工学」というテクノクラシーの台頭という国際的な出来事に加え、大阪の経済国際主義というローカルな資源があったことを明らかにした。
上記の研究は、建築家や行政担当者などの実務者との議論を通じて行われ、成果の刊行後は2025年の関西大阪万博の関係者らと意見交換をする機会に恵まれた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 小規模の文化的起業と地域の活性化2020

    • 著者名/発表者名
      辛島理人
    • 雑誌名

      研究双書

      巻: 171 ページ: 161-180

  • [雑誌論文] 3つの万博をめぐる100年史2019

    • 著者名/発表者名
      辛島理人
    • 雑誌名

      建築雑誌

      巻: 1729 ページ: 35-38

  • [図書] 戦後日本文化再考2019

    • 著者名/発表者名
      坪井秀人
    • 総ページ数
      603
    • 出版者
      三人社
  • [図書] 教養としての 世界史の学び方2019

    • 著者名/発表者名
      山下範久
    • 総ページ数
      458
    • 出版者
      東洋経済新報社

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公開日: 2021-01-27  

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