本研究課題では、動学的因子モデルを用いた大規模パネルデータの分析手法につき、(A)外れ値の分析、(B)構造変化分析、(C)因子の動学プロセスの分析の3点から開発を行った。理論的な開発の他、外国為替市場やニュース・ショックの効果といった実証分析へ積極的に応用することができた。期間中にいずれの課題においても主成果となる学術論文を完成させ、国際学会や海外の大学でのセミナー等で発表を行うことで広く有識者の意見を収集することができた。加えて、国際学術誌への投稿を適宜行い、複数の掲載に至った。一方で、学術誌の掲載まで至らなかった部分もあり、期間終了後も研究をフォローアップしていきたい。
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