本研究成果は,概ね2つに纏めることができる。 第1に,グローバリゼーションの進展とともにオープン・イノベーションを企業成長の源泉とする取り組みが進み,米・台の半導体企業は「探索」と「活用」をバランスよく研究開発に結びつけ,製品化につなげている。 第2は実証研究によって明らかになった日米企業の特許内容の相違である。USPTOの特許データをもとに,日米半導体企業の特許を比較検討した。NBER(全米経済研究所)の特許に関する引用,被引用のデータをベースに分析を行った結果,米国企業の特許被引用率が日本半導体企業よりも高くなっており,魅力的な技術開発が多い点が確認された。
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