研究課題/領域番号 |
16K03884
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
三嶋 恒平 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 准教授 (90512765)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 新興国 / イノベーション / オートバイ産業 / 国際経営 / 戦略形成プロセス / 企業行動 / 創発的戦略 / インド |
研究成果の概要 |
本研究成果は第1に、新興国におけるイノベーションを戦略形成プロセスから解明しようとしたことだ。第2に、日本企業のグローバル創発戦略から、戦略形成プロセスの内実としての経営資源の配分を解明し、内部組織のありようを示そうとしたことだ。第3に、二輪車産業を事例としながら日本企業の能力構築と新興国の市場・拠点でのイノベーションの発現について明らかにしようとしたことだ。 これら成果を踏まえ、学会等で報告を14回(うち国際学会・会議8回)行った。さらに報告を踏まえ、現在、英語論文を執筆中である。こうした報告を通じて、議論をより深め理論化を果たしつつあるとともに、研究成果の社会的還元を果たすことができた。
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自由記述の分野 |
国際経営論
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、第1に、新興国での戦略形成プロセスを具体的に示し、新興国から先進国へのイノベーションの移転と共有に関する具体例を示すことができたことだ。第2に、新興国のイノベーションとその共有のメカニズムである戦略形成プロセスが明らかになりつつあることだ。第3に、事例の稀少性と重要性だ。新興国で重要なオートバイ産業は日本企業が寡占的で日本語以外の先行研究がほとんどなく、本研究は英語での発信に努めた。 本研究成果の社会的意義は競争優位の源泉をダイナミック、グローバルに提示したことにより、新興国が主役になりつつある国際経営について、学会のみならず実務家にも今後の展望を与えたことだ。
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