28年度は,単一事例研究の調査分析を行うことを計画していた。具体的には,地域ブランディングに関する文献レビューと併行して,予備調査を行ったスペイン バスク地方「サンセバスチャン」で農漁業者・シェフへのインタビューの継続,および,データ分析を通じて,構成要素を整理・抽出していく予定であった。 実績としては,計画通り,9月に現地でインタビューを実施し,3月末に「美食を通じた地域ブランディングの事例研究 ースペイン バスク地方の「美食の都」:サン・セバスチャンの成功要因の解明ー」『同志社商学』を刊行した。 他にも,神戸市との取り組みのために香港フードエキスポにて出展した神戸市のブースでアンケート調査を実施し,データを集めた。今後,このデータも含めて論文としてまとめていく予定である。 他にも,奈良市の地域ブランディングに関わる移住定住促進のテーマに関わっており,「シティプロモーション活動を通じた地域ブランド化:奈良市の移住定住促進の活動事例を通じて」『同志社商学』で刊行した。 上記に関連テーマとしてJICA(国際協力機構)関西,PREX(公益財団 太平洋人材交流センター)の協力を頂きながら,「先進国市場を対象にした発展途上国の特産品魅力度を高めるための要素の検討」『日経広告研究所報』というテーマでも刊行した。
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