研究課題/領域番号 |
16K04245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 中部学院大学短期大学部 |
研究代表者 |
横山 さつき 中部学院大学短期大学部, 社会福祉学科, 教授 (90413236)
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研究協力者 |
桒山 龍治
渡邊 真代
白木 登美子
坪内 啓子
土谷 彩喜恵
海老 諭香
矢野 泰嗣
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 不適切ケア防止教育プログラム / 介護職員による高齢者虐待防止 / 不適切ケア防止チェックリスト |
研究成果の概要 |
介護職員による高齢者虐待を含む不適切ケアの発生要因を多面的に探究した。その結果、「介護職員の知識・認識不足やマンパワー不足を含む労働条件の悪さ等ではなく、職業性ストレスが最も不適切ケアの発生に影響を与えている」、「職場ストレッサー(ストレス刺激)の存在そのものではなく、ストレッサーに対するコーピング(対処行動)の未熟さ等が介護者自身をストレスフルにし不適切ケアに至っている」といった所見が得られた。この所見を基にプレテストを重ね、教育プログラムとテキストを作成した。また、その過程で、介護職員自身の言動を自省して意識・行動変容につなげる「不適切ケア防止チェックリスト」を作成した。
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自由記述の分野 |
介護福祉教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
施設内における高齢者虐待は突発的に発生するのではなく、人権を無視した不適切な行為、不十分なケアから発展していくケースが多いとされる。しかし、わが国の介護職員による高齢者虐待防止対策は、顕在化した虐待発生の要因を部分的に指摘した研究結果を基に、国・自治体主導の緊急避難的対応を図っている傾向が強く、虐待に至る前の不適切なケアの防止に目を向けての対策が不十分である。 そこで、介護職員による不適切なケアの実態と発生・防止要因等を多面的に明らかにすることによって、介護職員の主体的な取り組みを促す「不適切ケア防止教育プログラム」のモデルを提示した。
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