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2021 年度 実施状況報告書

日本人と中国人の異文化コミュニケーションに関する実験社会心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K04276
研究機関神戸女学院大学

研究代表者

木村 昌紀  神戸女学院大学, 人間科学部, 准教授 (30467500)

研究分担者 毛 新華  神戸学院大学, 心理学部, 准教授 (90506958)
小林 知博  神戸女学院大学, 人間科学部, 教授 (70413060)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2023-03-31
キーワード異文化コミュニケーション / 文化比較 / 日本人 / 中国人 / 非言語コミュニケーション / 社会心理学 / 対人コミュニケーション / 会話実験
研究実績の概要

本研究全体の目的は、日本人と中国人による異文化コミュニケーションの心理メカニズムを実験的に検討し、両者による円滑な異文化コミュニケーション方法の指針を提案することである。
これまでの年度で、日本人大学生と中国人留学生による異文化コミュニケーションの実験を実施しており、その際に、両者のコミュニケーション行動をビデオカメラで撮影している。今年度は、その音声映像をもとに、両者のコミュニケーション行動のコーディングを行った。具体的には、仮説を知らない、研究補助者2名をコーダーとして、音声映像を視聴しながら、解析用ソフトウェアsigsaji2(荒川・鈴木, 2004)を用いて、日本人大学生と中国人留学生の「笑顔」「発話」「視線」「うなずき」の生起時間・頻度を定量化した。そのコーディング結果を含めて、会話実験の分析を行った。
その後、実験結果を今年度開催された学会で発表した。具体的には、日本社会心理学会62回大会では情緒志向的会話における日中異文化コミュニケーション実験の結果を発表し、日本心理学会85回大会では課題解決志向的会話における日中異文化コミュニケーション実験の結果について発表を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染状況の影響を受けて、中国への海外渡航を行うことが困難であり、中国で実施予定の、中国人大学生と、日本人留学生による異文化コミュニケーション実験の実施が困難であったことが主たる理由である。

今後の研究の推進方策

現在、新型コロナウイルスは本邦においては感染が収束に向かっている。今後、中国への渡航が可能となり、対面でのコミュニケーション実験が実施できるようになれば、先方の協力者と綿密に連絡を取り、迅速に研究遂行する予定である。
また、感染が収束していくまでの間は、会話実験の言語コミュニケーションの分析を進めていく。具体的には、発話内容を文字起こししたデータを対象に、テキスト解析のソフトウェアを用いて、発話内容の分析を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

新型コロナウイルス感染状況の影響で、中国に渡航して、中国人大学生と日本人留学生による異文化コミュニケーション実験が実施できなかったため、その分の研究費を繰り越している。今後、感染が収束に向かい、中国渡航及び、そこでの実験実施が可能となれば、速やかに研究を遂行する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 中国の在留邦人における文化適応課題の検討 ―日中文化の相違点の認識に関する調査から―2021

    • 著者名/発表者名
      毛 新華・清水 寛之・木村 昌紀
    • 雑誌名

      神戸学院大学 心理学研究

      巻: 4 ページ: 31-40

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 日本人と中国人はどのように討議的コミュニケーションを行うのか?-日本人大学生と中国人留学生による討議の実験的検討-2021

    • 著者名/発表者名
      木村昌紀・毛 新華・小林知博
    • 学会等名
      日本心理学会第85回大会
  • [学会発表] 日本人と中国人はおしゃべりでいかに関わるのか?-日本人学生と中国人留学生による情緒志向的会話の実験的検討-2021

    • 著者名/発表者名
      木村昌紀・毛 新華・小林知博
    • 学会等名
      日本社会心理学会第62回大会

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公開日: 2022-12-28  

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