研究課題/領域番号 |
16K04569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
黒田 友紀 日本大学, 理工学部, 准教授 (60631851)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 教師の専門性の開発 / 学校改善 / キャパシティ・ビルディング / 授業研究 / 学校改革 |
研究成果の概要 |
本研究では、日本・米国・カナダを対象として、教師の専門性の開発と学校改善の制度やその制度を支える構造の解明と、個人と学校の両方のキャパシティ・ビルディングを促す教師の専門性の開発と学校改善の事例の実態調査とその分析を行った。これらの検討から、学校での独自の取組みを可能にする制度・ガバナンスや教育行政の支援、学校内での校長のリーダーシップ、そして教師個人と学校全体での専門性の開発と自律性を保障する学校を基盤とする研修や授業研究が重要な要素であり、これらがバランスよく機能している場合に効果をもたらしていたことを示した。
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自由記述の分野 |
学校教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本、米国、カナダの教師の専門性の開発と学校改善について、実地調査にもとづいて制度や制度を支える構造の検討だけでなく、学校現場における実践の実態を解明した。とくに、米国やカナダや日本においてうまく機能している事例を分析して可能性と課題を示すことで、自助努力による校内研修によって専門性の開発と学校改善を行っている学校現場や学校行政関係者にも有効な方法と示唆を提示することができる。また、学区・学校内での協働的な専門性の開発と学校改善に困難をもつ米国やカナダの研究者や校長との交流の継続により、今後の協同的な研究への発展や、比較研究としても意義を有する。
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