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2018 年度 実績報告書

探究的な学習活動を促進する操作的証明の学習環境の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K04647
研究機関北海道教育大学

研究代表者

佐々 祐之  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30315387)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード探究的な学習活動 / 操作的証明 / 道具的創成 / 学修環境デザイン / 教員研修 / 教員養成
研究実績の概要

本年度は,3年間の研究計画の最終年度ということで,平成28年度および平成29年度に実施した研究を振り返るとともに,探究的な学習活動を促進する操作的証明の学習環境のデザインを,いかに実際の授業場面や教員養成・教員研修の場面に活用していくかということについて考察を行った.
特に,本年度は7月にイギリスのエクセター大学を訪問し,操作的証明や道具的創成に関する研究を行っている研究者と意見交換を行うことを通して,これまでの研究を具体化することができ,操作的証明を探究的学習活動の契機とする学習環境のデザインを実質化することができた.
デザインした学習環境は,教員免許状更新講習等の教員研修の機会に,体験的な学習活動として活用することによって,その効果の検証を行い,学習環境デザインの修正と改善を行うことができた.教員研修では,おはじきと位取り表による操作的証明を理解した受講者らが,その操作的証明を活用して新たな数学的パターンを発見したり,発見した数学的命題の証明を行ったりすることが観察され,操作的証明を用いた学習環境が,学習者の探究的活動を促進するとともに,道具的創成がそれらの探究的活動を一層活性化するということを確認することができた.
さらに,学習環境のデザインという視点を,教員養成においてどのように活用していくかということに関しても考察を進め,教員養成カリキュラムの在り方としてデザイン科学の視点を取り入れたモデルを作成した.もの教員養成モデルに関しては,日本教育大学協会の研究集会において発表し,参加者からの意見を聴取することができた.
3年間の研究を通して,探究的な学習活動を促進する学習環境のデザインとその効果の検証を行うことができ,さらに,学習環境デザインの考え方を,教員養成・研修にどのように活用していくかという新たな課題を得ることができた.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 科学教育の内容・活動に固有な非認知スキルの評価方法の開発―領域「数と式」における調査内容について―2018

    • 著者名/発表者名
      中川裕之,佐々祐之,榎本哲士
    • 雑誌名

      日本科学教育学会年会論文集42

      巻: 42 ページ: 165-166

  • [雑誌論文] 教員養成学の構築に関する基礎研究―デザイン科学の視点から―2018

    • 著者名/発表者名
      佐々祐之,田口哲,佐川正人
    • 雑誌名

      日本教育大学協会研究集会発表概要集

      巻: - ページ: 172-173

  • [学会発表] 科学教育の内容・活動に固有な非認知スキルの評価方法の開発―領域「数と式」における調査内容について―2018

    • 著者名/発表者名
      中川裕之,佐々祐之,榎本哲士
    • 学会等名
      日本科学教育学会年会第42回年会
  • [学会発表] 教員養成学の構築に関する基礎研究―デザイン科学の視点から―2018

    • 著者名/発表者名
      佐々祐之,田口哲,佐川正人
    • 学会等名
      平成30年度日本教育大学協会研究集会
  • [図書] 「見方・考え方」を働かせる算数授業2018

    • 著者名/発表者名
      瀧ヶ平 悠史、佐々 祐之、末原 久史、本創研
    • 総ページ数
      176
    • 出版者
      東洋館出版社
    • ISBN
      978-4-491-03550-5

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公開日: 2019-12-27  

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