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2018 年度 研究成果報告書

脳内における化学物質の空間分布評価システムの研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K04923
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 ナノマイクロシステム
研究機関明治大学

研究代表者

工藤 寛之  明治大学, 理工学部, 専任准教授 (70329118)

研究分担者 梶原 利一  明治大学, 理工学部, 専任准教授 (60356772)
研究期間 (年度) 2016-10-21 – 2019-03-31
キーワード生体計測 / バイオマイクロシステム / 電気化学 / 乳酸
研究成果の概要

本研究では、臓器・組織由来の乳酸分泌量と空間的な分布を連続計測するシステムについて開発を進め、特に脳内のエネルギー代謝に伴う乳酸生成のリアルタイム計測に応用するとともに開発した技術の更なる応用展開についても検討した。 研究機関全体を通じた成果として、新規に開発したシステムを用い、(1)脳標本から分泌する乳酸量の連続計測を行い、その 変動がブドウ糖濃度と相関する様子を実験的に示した。(2)またこの検出される乳酸量が標本への化学的刺激に依存することを明らかにした。(3)加えて、本システムが臓器・組織のみならず個体レベルでのモニタリングにも応用可能であることを示した。

自由記述の分野

マイクロ・ナノ科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年、生命現象に対する理解は興味の対象とする生命のスケール(タンパク質等の分子から細胞、臓器等)に特化しており、異なるスケールでの知識の有機的な結びつきという点では未だ課題が多い。そこで、スケール非依存的に生体の分泌物がいつ・どこから・どの程度分泌されるかモニタリングする技術を開発し、特に脳標本のエネルギー代謝に伴う乳酸の分泌を連続計測した。また本システムが個体レベルでの計測にも応用できることを確認した。本研究を通じて、様々な生体のスケールで、物質の変化としての生命活動をより精緻に捉えることが可能となるとともに、医療や運動など暮らしの中でのモニタリングにも利用できる可能性が示唆された。

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公開日: 2020-03-30  

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