研究課題
基盤研究(C)
2016年度からの研究期間を通して、高次の代数的サイクル(高次Chow群を定義する際に用いるようなスキームとアフィン空間の積の上のサイクル)の理論の簡易化、算術的スキームのエタールコホモロジー、およびコホモロジー群におけるサイクル類(あるいは高次の特性類)に関する研究を行ってきた。特に、Uwe Jannsenが1989年に提起した代数体のGaloisコホモロジーに関する局所・大域原理の問題を、係数のエタールコホモロジーの重みに関する制限つきで(ただし、モチーフに関係なく)解決した。
数論幾何学
算術的曲面(整数係数の代数方程式系で定義されたよい図形で2次元の広がりをもつもの)のゼータ関数の s=2 での留数を有限個の素数べき倍による曖昧さを除いて記述できるような例が(何の予想も仮定せずに)構成できるようになった。