複素アフィン空間の半代数的集合Aに対し,座標超平面に対数的極をもつ微分形式のA上の積分を考える.Aと座標超平面との交わりに関するある条件のもとでこの積分が収束することを示した.Aがm+1次元,微分形式がm次の閉形式のとき,その各座標平面Hにおける剰余形式のAとHの交わりの上の積分が,もとの微分形式のAの位相的境界のうえの積分に等しいことを示した(一般的Cauchy公式と呼ばれる).これらを用いて混合Tateモティーフに対しそのHodge実現を構成することができる.これはBloch-Krizにより(条件付きで)構成されていたものを精密に一般化したものである.(木村健一郎氏,寺杣友秀氏との共同.)
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