研究成果の概要 |
頂点と2種類の辺から成るケーラーグラフにおいて主辺 p 個補助辺 q 個進む(p,q)-2色彩道を考え,閉道の個数の長さに関する生成関数である(p,q)ゼータ関数を考察しその有理性を示したが、ケーラーグラフが無向であるにもかかわらず有向グラフに対応する性質を示した。そこで複素空間形の離散モデルとして、正則であり主辺と補助辺のそれぞれの隣接行列が可換であるという正規性を仮定して考察した。正規ケーラーグラフでは、固有値を考察することで(p,q)-2色彩道による誘導グラフの連結性と非2部性とを判定でき、与えられたグラフの性質で全ての(p,q)-ゼータ関数の極の様子を把握できることが分かった。
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