広いクラスの一次元可微分力学系において大偏差原理を示すという問題に取り組んだ.Juan Rivera-Letelier氏(米国Rochester大),高橋博樹氏(慶應義塾大)と共同研究を行った.その結果,有界閉区間上の平坦な臨界点を持たない位相完全な可微分写像に対し,双曲性をまったく仮定しなくてもレベル2の大偏差原理が成り立つことを示し, レート関数の具体的表示を与えた.この成果について Large deviation principle in one-dimensional dynamics という表題の論文を執筆し,専門誌にて発表した.
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