研究課題/領域番号 |
16K05458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
物性Ⅱ
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
足立 匡 上智大学, 理工学部, 教授 (40333843)
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研究協力者 |
洲村 拓哉
川端 公貴
パク サンウン
Baqiya Malik Anjelh
倉嶋 晃士
大西 柊成
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 高温超伝導体 / 電子ドープ型銅酸化物 / 母物質ノンドープ超伝導 / 還元処理 / ミュオンスピン緩和 / X線吸収分光 |
研究成果の概要 |
T'構造を有する電子ドープ型銅酸化物高温超伝導体の母物質で発現する超伝導の発現メカニズムを明らかにするために,T’銅酸化物の単結晶を用いて電気抵抗率やミュオンスピン緩和などから還元による電子状態の変化を詳細に調べた. その結果,還元アニールを工夫することで,T’銅酸化物の単結晶から過剰な酸素を効果的に取り除くことに成功した.また,T’銅酸化物では,還元とともに電子だけでなくホールも生成することが明らかになった.このことから,超伝導の発現にホールが関わっている可能性があると言える.さらに,T’銅酸化物では,超伝導とCuスピン相関の発達に密接な関連があることが明らかになった.
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自由記述の分野 |
超伝導物性学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、電子ドープ型T'銅酸化物から過剰な酸素を効果的に取り除く方法を確立した。これは、他の遷移金属酸化物に対しても利用できる技術なので、様々な機能性酸化物の開発に貢献するだろう。 本研究から、T'銅酸化物において還元とともに電子状態がどのように変化するのかが明らかになった。特に、超伝導が発現する試料におけるホールキャリアの存在とCuスピン相関の発達を結論できたことは特筆に値する。今後は、元素置換によらない新たなキャリアドープ法による新規高温超伝導体の創製が発展するだろう。
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