研究課題
基盤研究(C)
多数の粒子から構成される系を研究する理論として、統計力学は重要な地位を担ってきた。しかしながら、重力やクーロン力など力が遠くまで及ぶ系は、統計力学の主要な仮定を破るため、統計力学的観点からは異常な現象を示すことがある。本研究では、これら異常性とその普遍性に関する成果を得た上で、それらの知見を同期現象などに応用する研究を行なった。
大自由度力学系
自然界には4つの力があり、そのうちの二つである重力とクーロン力は力が遠くまで及ぶ。これらの力については、天体物理学やプラズマ物理学などで個別に長く研究されて来たが、その力学特性と普遍性に関する研究は最近30年程で発展してきた新しい分野である。その重要性に反し、日本においては研究者数も多くなく、本研究で得られた成果は当該分野における日本の貢献を世界に示すために重要な役割を果たしている。