以下の成果を得た。(1)グローバーの繰り返し型量子探索アルゴリズムの位相整合方式に基づき、繰り返し探索演算の加法分解形式を導出した。更に、その加法分解形式を用いて探索負荷を実質的に軽減する加法的ユニタリーゲートを構成した。これは本研究課題の主要成果である。本成果は論文としてジャーナルに発表した。 (2)(1)の成果を基に、アンサンブル処理方式という量子探索スキームを構築した。これは、位相変換演算(0回探索)と1回探索演算のランダムな集合からk回探索状態の加法分解形を組み立てるスキームである。その意味で、本方式は並列処理スキームでもある。本成果は、論文としてジャーナルに投稿予定である。
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