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2019 年度 研究成果報告書

過去の大規模火山噴火にともなう気候変動の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K05548
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 気象・海洋物理・陸水学
研究機関北海道大学

研究代表者

藤原 正智  北海道大学, 地球環境科学研究院, 准教授 (00360941)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード火山噴火 / 気候変動 / 全球大気再解析データ / 重回帰分析 / 地表気温 / 成層圏循環 / 気候工学
研究成果の概要

20世紀後半の3つの大規模火山噴火(1963年アグン山、1982年エル・チチョン山、1991年ピナトゥボ山)それぞれについて、地表気温の応答および成層圏の循環の応答を、重回帰分析の手法を用いて明らかにした。この解析に使用した全球大気再解析データは、現在世界で10種以上存在しており、自らが2011年に提案・開始した国際的な総合的比較検証プロジェクト(S-RIP)も同時に推進し、データの品質評価もおこなった。3つの火山噴火事例に対して、地表気温は1年程度全球で概ね低下したが、過去の研究では過大評価であることが分かった。成層圏循環の応答は、3つの火山噴火で大きく異なることが明らかとなった。

自由記述の分野

大気科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

火山噴火は、地球の気候や環境に突発的に重大な影響をもたらす。特に、熱帯域で噴煙が成層圏にまで達する噴火は、その後数年間、全球気候に大きな変調を与える。また、最近の気候工学の議論においても注目されている。現代的な観測網が整備された以降の20世紀後半の3つの大規模火山噴火に対する気候応答の定量化とそのメカニズム理解は、気候変動予測の観点で重要である。
全球再解析データは現在10種以上存在し、過去50年~100年の気候変動の分析をする上で鍵となるデータであるが、その品質評価活動は不十分であった。自らが主導するS-RIPを通じてこの問題にひとつの道筋を付け、世界の気候科学コミュニティーに貢献した。

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公開日: 2021-02-19  

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