黒潮続流南方海域冬季混合層深度変動をFORA-WNP30を用いて調べた。FORA-WNP30の品質はこの種の研究に耐えることを確認した上で、黒潮続流流路を海面水温前線を用いて定義し、その南方海域の混合層年々変動を明らかにした。また既存海洋観測データに基づく先行研究Iwamaru et al.(2010)で見いだされた結果について追試を行った。その結果、全体として、Iwamaru et al.の結果が再現され、冬季混合層深度に対する海面熱フラックスの寄与は1995年冬頃までは顕著、その後は相対的に寄与が小さくなること、前年12月の海洋上層成層度は1995年頃から寄与が大きくなることが確認された。
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