分子内結合により様々な立体構造を形成し様々な生体高分子を認識するDNAアプタマーは生体認識分子として医療診断,創薬など生物工学での利用が期待されている。細胞を認識するDNAアプタマー獲得の既存法(Cell-SELEX)は非常に複雑な操作が必要でアプタマー選抜には1~数ヶ月かかる。そこで本研究ではキャピラリー電気泳動法を基盤として,細胞(粒子系)とDNA(分子系)の高度な濃縮-分離-分取法を構築することで,動物および細菌細胞に対して高いアフィニティーを有するDNAアプタマーを一週間以内で獲得できる新規選抜法を確立した。
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