タンパク質の化学合成は、遺伝子組み換え技術では調製できない様々なタンパク質誘導体が得られる化学技術である。本研究では、タンパク質化学合成の鍵となるペプチド連結ステップにおける新技術として、複数のペプチド連結をワンポットでの実施を可能にする、ペプチド-グアニジド体を利用した位置選択的ペプチド連結法を開発した。これにより、166アミノ酸からなるエリスロポエチンのアミノ酸配列を、4つのペプチドセグメントのワンポット連結反応によって構築することに成功した。また開発した技術によって、環状タンパク質の合成も可能であることを見出した。
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