電極材料の原料として中実球状粒子と多孔質球状粒子を用いてセンサ素子を作製した。多孔質球状粒子を用いた電極は、中実球状粒子を用いた電極に比べて応答電流値は小さいが、選択応答性は大きくなる結果が得られた。次にNOガスとベースガスを切り替えてから応答電流値が90 %回復するまでの時間(応答速度)を評価した。その結果、多孔質球状粒子と中実球状粒子を用いた電極における応答速度はそれぞれ、air→NO時で10と16秒でNO→air時で30と39秒と多孔質球状粒子の電極で応答速度が向上した。これは、多孔質電極におけるガス貫通性能が良いことに起因していると考えられた。
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