近年、白色LEDが固体照明デバイスとして、白熱電球はもちろん蛍光管を近年急速に置き換えつつある。白色LEDは、青色LEDと主に5d-4f遷移を有する可視蛍光体から構成されているが、近年の高出力化に伴う発熱により、蛍光体の温度消光が問題になっている。 この温度消光プロセスには、熱イオン化プロセスと熱活性化クロスオーバーの2種類があると考えられるが、多くの蛍光体においてそのプロセスは明らかになっていない。 本研究において、実際に白色LEDに実用化されている蛍光体をはじめとする様々な組成の5d-4f発光の蛍光体において、その温度消光プロセスのほとんどが熱イオン化プロセスであることを明らかにした。
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