金属ガラス特有の過冷却液体状態(液相線温度の6割程度で軟化)に着目し、この付近にガス温度を調節したArガスジェットを熱源に用いてAu60Cu15.5Ag7.5Si17金属ガラスの過冷却液体接合を試みた。その結果、結晶化させることなく接合することに成功した。これより次のことを明らかにした。1:ガス温度をガラス遷移温度Tg以上、結晶化温度Tx以下に保つことで直ちに結晶化させることなく過冷却液体状態に遷移させることができた、2:過冷却液体接合後は急冷する必要がなく結晶化を防ぐことができた、3:高速Arガスジェットのガス圧に加えて超音波振動子を併用することで接合を達成することができた。
|