スローアウェイ工具とそれと同形状の被削材サンプルを用いたマシニングセンタ上における摩擦試験における摩擦温度に関する調査を行った.最高温度は35Aで550℃,60Aでは600℃に達した.ただし,熱電対の位置が測定温度へ大きな影響をおよぼすため再現性を高く保つのが難しい.切削温度は,切削速度100m/minでは,最大切り取り厚さが100μmで約400℃であるのに対し,20μmでは約200℃であった.仕上げ面を想定した摩擦試験を行う際の摩擦温度は200~300℃を実現できればよいと考えられる.また,工具輪郭形状と仕上面上の送りマークの転写誤差を算出するプログラムを作成した.
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