本研究成果により,これまで困難であった実験による高調波に関する種々の解析が可能となる。具体的には,面的に広がる配電系統や負荷機器への高調波の流入量・流出量の算出,高調波拡大現象の原因の究明,また,配電系統における高調波発生源の推定などが可能になる。更に,今後の通信インフラ技術の進展と提案した高調波抑制システムにより,配電系統全体での高調波の抑制が可能となり,電力品質の向上を目指すことができる。本研究を今後も継続していき,高調波の不確定要素をできるだけ取り除くことで,高調波解析技術,高調波抑制技術の発展,確立のための一翼を担うものと考える。
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