液中アークチャンバーで直流電流を限流し主遮断器で遮断を行う新しい高電圧直流送電用の遮断器を構想した。液体中でチューブにより高圧力・高密度の液体層を生成しアークを安定化することで、アーク抵抗を向上することができるようになった。ハイドロフルオロエーテル中ではわずか50mmギャップでもアーク電圧3kV超を得ることができる。これらの知見に基づき限流コンポーネントのモデル器を試作し限流実験を行った。実際の適用系統電圧により、ギャップ長を延ばすか、コンポーネントを直列に並べることで実用的な限流効果を得られる。開極速度は速いほど限流効果は高くなり、電磁アクチュエータなど高速機構の併用も効果的である。
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