本研究は、コア削孔による応力解放法により、プレストレストコンクリート橋梁(PC橋梁)の残存プレストレス量の計測法を開発することを目的とした。検討では、初めに数種類のセンサと計測方法の感度試験に基づき特徴を分析し、センサと計測法を絞り込んだ。次に実橋梁から切り出したPC桁においてコア削孔実験(開発)とPC鋼材切断実験を実施し、結果を分析した。 検討結果から、直径100mmの削孔穴を設ける「標準タイプ」と損傷低減が可能な直径50mmの「小型タイプ」それぞれの計測精度を把握した。加えて、PC橋梁内部の応力やひずみに換算するための解析法を検討した。
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