これまで電力関連から廃棄されたきた碍子のリサイクル過程で回収される碍子粉の有効利用と歩車道周辺の熱環境の改善に向けた路面温度低減型舗装の開発を行ってきた.一方,昨今の公共事業における財源不足や労働力確保などの問題から,アスファルト舗装の長寿命化が望まれている. 本研究では,アスファルト舗装の長寿命化を図るため,この路面温度低減型舗装の疲労耐久性を実験的に検討することを目的とした.その結果,夏季および春季・秋季を想定した温度環境下における定点疲労試験,ねじり抵抗性試験から,ポーラスアスファルト舗装に比べ,路面温度低減型舗装はいずれの試験においても疲労耐久性を大幅に向上できることを明らかにした.
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