研究課題/領域番号 |
16K06585
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | ものつくり大学 |
研究代表者 |
大塚 秀三 ものつくり大学, 技能工芸学部, 教授 (00458605)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 静的破砕工法 / コンクリート用膨張材 / 膨張モルタル / 膨張圧 / 小型試験体 / 模擬床部材 |
研究成果の概要 |
本研究では,コンクリート用膨張材を混和した膨張モルタルによる解体工法を検討し,次の事項について明らかとした。1)膨張モルタルの膨張圧の測定方法:静的破砕剤の測定方法として外管法の適用性を検討し,膨張モルタルへも適用できる。2)膨張モルタルの基礎特性:調合,温度環境および容積の相違が膨張モルタルの膨張圧の挙動および温度性状に及ぼす影響を検討し,膨張材量に比例して膨張圧が高くなり,暑中環境下においても作業性を損なわない反応熱に留まる。3)小型試験体および模擬床部材における破砕挙動:破砕挙動は,母材強度,膨張モルタルの充填径,充填間隔および充填深さによって異なる。
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自由記述の分野 |
コンクリート工学,建築材料施工
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コンクリート構造物の解体工法は,重機や専用機械,ダイナマイトを用いた工法と静的破砕剤を用いた工法に大別できる。前者では,騒音,振動および粉塵が生じるため周辺環境へ及ぼす影響が大きく,施工の安全性確保の点から難がある。後者では,破砕剤の噴出現象が生じる場合があることに加え,破砕剤が高コストである。本研究では破砕剤よりも低コストであるコンクリート用膨張材を混和した膨張モルタルによる解体工法を検討した。膨張モルタルは,破砕に足る膨張圧を生じることができる一方で,膨張に伴う反応熱,騒音や粉塵の発生を抑制でき,施工の安全性確保と周辺環境保全に有効となる可能性が予見される。
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