環境影響を定量化するLCA実施に不可欠な原単位データベース(DB)は、日本や欧米で開発されてきているが、網羅的なDBを持つ国はごく僅かである。最近は建築分野でも、国産と輸入の差異を意識した評価も増加している。本研究は日本の原単位DBから海外のデータを簡易かつ可能な限り精度高く推計する手法を構築することを目的とした。 モデルデータの分析を通し、国ごとの原単位の差異は、電力原単位、燃焼用燃料構成比等が大きな要因になっていることを示した。これを踏まえ、世界各国で共通して得られる統計、日本と取引量が多い主要国は各国の統計等を収集し推計手法を構築した。また、おおむね良好な推計精度であることを検証できた。
|