本課題では、金属基板上に光触媒粉末を塗布し、それをロールプレス機により圧延して光電極とする方法を開発した。その手法による成果として、幅が20mm、長さ50mmの光電極の作製に成功し、その光電極特性は、より小型なものと同等であることを確認した。一例として、金属基板として金属チタンを用い、光触媒材料としてLaNbON2を積層し、その後室温におけるロールプレスした光電極では、模擬太陽光(AM1.5G)にて100uA/cm2程度の光電流を観測した。我々の知る限りこの材料としては前例のない値であり、非常に簡便かつ低コストな手法であるロールプレス法による光電極作製の優位性が示された。
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