本研究では種々の赤色酵母 Xanthophyllomyces dendrorhousを用い、未利用バイオマスであるコーンコブ(とうもろこしの穂軸)を原料としたアスタキサンチン・キシリトールの同時生産を目指し種々の培養工学的検討を行った。 その結果、最初好気条件で培養しアスタキサンチン生産を行い、その後微好気条件としてキシリトール生産を行う二段階培養を検討したところ、アスタキサンチンが最大1.2 mg/L、キシリトールが最大11.2 g/L蓄積され、酸素供給条件を制御した二段階培養によりコーンコブ加水分解液を用いたアスタキサンチン・キシリトールの同時生産が可能なことが明らかになった。
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