浮体式洋上風車の発電量予測に関する本研究の取り組みで次のことが明らかになった。水平軸風車が動揺した場合の発電量は、動揺角度により発電量が減少する影響がある。ただし、角度にもよるが影響は小さく、ピッチ制御の工夫により対応可能である。垂直軸風車が動揺した場合の発電量に与える影響は、ほとんどないか、場合によっては傾斜することで発電量が増える可能性がある。風車が動揺する条件については、浮体が大きな力を受けるのは浮体直径が波の波長の1/2から1/4程度の寸法のときであることがわかった。さらに風車が動揺し、自由振動すると揚力が周期的に変化し、自励的に動揺が大きくなる可能性があることがわかった。
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