近年,地球温暖化や化石燃料枯渇といった問題が深刻化している.本研究ではこの2つの課題解決のための一提案として,光触媒(TiO2)を用いてCO2の燃料種(CO,CH4)への改質を行った.TiO2のCO2改質性能は低く,実用化にはさらなる性能向上が必要であるため,本研究では,「TiO2光触媒は紫外光にのみ応答し,可視光以上の長さの波長の光には応答しない」,「CO2改質反応の燃料生成プロセスである還元反応の際に必要とされるH+の供給剤の最適化が性能向上に必要」ということに着目した.以上の2点の研究課題を解決することでCO2改質性能向上条件を決定することを本研究の目的として,取り組んだ.
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