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2018 年度 研究成果報告書

マーモセット前頭皮質におけるモジュール構造の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16K07036
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

渡我部 昭哉  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 研究員 (40290910)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードトレーサー / AAV / マーモセット / 大脳皮質 / 神経ネットワーク / コネクトーム
研究成果の概要

前頭前皮質は、霊長類においてよく発達した脳部位であり、その大幅な拡大と質的変化がヒトに特有の高度な認知機能を可能にした。今回の研究課題では、大脳皮質間のモジュラー結合が鍵だと考え、その実体を明らかにする研究を行った。研究方法としては、霊長類のモデル生物であるマーモセット脳にウイルストレーサーを注入し、連続2光子トモグラフィー法によって全脳イメージングを行い、さらに組織染色と組み合わせて複数部位の結合関係を調べた。その結果、8aD野では、対側からの投射と、同側帯状回からの投射が相補的であること、このようなモジュラー的な結合関係は、背側前頭前皮質の一般的な特徴であることが明らかになってきた。

自由記述の分野

分子神経解剖学

研究成果の学術的意義や社会的意義

神経科学の一大目標はヒトの脳とその疾患を理解することである。現在、神経科学研究はマウスを使った研究が圧倒的に進んでいるが、そこから得られた知見がどの程度ヒトにあてはまるのかは、実は未知数である。実際、マウスを使った創薬が失敗する例も多い。私の研究は、ある意味でマウスとヒトをつなぐことを目指している。ヒトの脳はもちろんサルとも違うが、マウスよりは明らかに共通性が多い。マウス-サル-ヒトと、進化的な考察を加えることで、共通のルールと種を分けた違いを明らかにすれば、ヒト脳に対する理解はより深まる。

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公開日: 2020-03-30  

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