研究課題/領域番号 |
16K07093
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
荒木 喜美 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90211705)
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研究分担者 |
荒木 正健 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (80271609)
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研究協力者 |
竹田 直樹
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | ゲノム編集 / 相同組換え / ES細胞 |
研究成果の概要 |
CRISPR/Casを用いたゲノム編集は、遺伝子改変マウス作製において必要不可欠なツールである。しかし、マウスES細胞を用いた場合、2本鎖切断(DSB)を行なって相同組み換え(HR)を誘発した場合、HRによる変異導入率は劇的に上がるものの、対立アレルでは、大きなリアレンジが高い頻度で生じてしまう。我々は、ES細胞において、HRによる正確な組換えとリアレンジが起こった場合を区別できる系を開発した。リアレンジを起こしにくいCas9 D10A nickaseの利用を検討したところ、DSBより効率は落ちるものの、2箇所以上同じストランドにnickを加えることが効果的であることがわかった。
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自由記述の分野 |
発生工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ゲノム編集は、DNAを目的の場所で2本鎖切断(DSB)することで遺伝子の改変を効率よく行う技術で、遺伝子改変マウス作製効率は飛躍的に上昇した。しかし、DSBを加えると、2つある対立アレルのうち、目的通りの遺伝子改変が起こらなかった対立アレルでは、大きなリアレンジが高い頻度で生じてしまう。そのような細胞やマウスは解析に適さないため、リアレンジを抑える技術の開発は解析効率を上げるために重要である。1本鎖切断を起こすCas9 D10A nickaseを効果的に利用できることがわかったので、マウスES細胞を用いた遺伝子改変を安全かつ迅速に進めることができるようになった。
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